ひよっこエンジニアの備忘録

日常とかSEとしての備忘を書いていきます。

EtherChannel

[EtherChannelとは]
複数の物理リンクを束ねて1つの論理リンクとして扱える技術のこと。

以下図のイメージだと物理的に3本リンクがあるが、これを論理的に1本に見立てて利用する。
f:id:nrlay00:20161117222655p:plain

一般的にはLAG(Link Aggregation)と呼ばれ、「IEEE802.3ad」にて標準化されている。
これをCiscoではEtherChannelと呼ぶ。
ちなみにリンクの速度によって、GigabitEtherChannel=「GEC(ゲック)」、
FastEtherChannel=「FEC(フェック)」と表記される場合あり。FAと間違えないように!

更にややこしいのが、CiscoスイッチのCatalystではこれをPort-Channelと呼ぶので注意。。

[EtherChannelのメリデメ]
まずメリットとしては以下
・利用可能な帯域幅を増やせる。
 →例えばGigabitethernet(1Gbps)3ポートでEtherChannelを組むと、、
  単純計算で3Gbps使えることになる。
・障害に強くなる。
 →1本に障害が発生しても残りの物理リンクで通信が継続できるようになる。
  リンク3本のEtherchannelで1つのポートの故障した場合、当然リンクダウンが
  発生するのだが、残りの2リンクで通信を継続することができる。 
・複数リンクを論理的に束ねて1リンクと見立てるので、ループの考慮は不要。

デメリットとしては複数ポートを消費してしまうことぐらいか。

帯域幅および障害耐性がアップするため、通信が集中する重要箇所に
適用される技術ということが想像できる。

[EtherChannelの種類]
大きく2つに分けると以下
・手動EtherChannelを有効にするスタティック
・スイッチ間でネゴシエーションプロトコルを利用し動的に
 EtherChannelを有効にするダイナミック

またダイナミック型はIEEE802.3adで標準化されている「LACP」と
Cisco独自プロトコルの「PAgP」がある。

PAgPは1つのEtherChannelに最大8のポートをバンドル(束に)出来る。
Cisco独自プロトコルのため、非Cisco機器とは接続できないので注意。

LACPはMAX16のポートをバンドルできるが、実際にアクティブなポートになるのは
最大8つのプライオリティ値の低いポートとなる。プライオリティ値の高いポートは
スタンバイ状態となり、アクティブなポートがダウンした場合に有効なる。
なおLACPは標準プロトコルなので、非Ciscoバイスとの接続にも使用可能。

【EtherChannelのモード】
f:id:nrlay00:20161117233815j:plain

【EtherChannelモードと組み合わせ】(○がEtherChannel形成)
f:id:nrlay00:20161117233833j:plain

ネゴる際はactive,desirableが主導、passive,autoは受動的。
LACPの場合、active-activeまたはactive-passiveであればLAGを組めるが
passive-passiveの場合はどちらもネゴりにいかなくLAGを組めない。

【ロードバランシング方式】
(config)#port-channel load-balance {src-ip | dst-ip | src-dst-ip | src-mac | dst-mac | src-dst-mac}

f:id:nrlay00:20161117233839j:plain

【EtherChannelでポートをバンドルする際に共通にする必要がある設定】
・イーサーネットメディアタイプ
・速度とデュプレック
・スイッチポートの種類(アクセスポート/トランクポート/レイヤ3ポート)
・割り当てるVLAN(アクセスポートの場合)
・ネイティブVLANと搬送するVLANの範囲(トランクポートの場合)
・トランキングモード(トランクポートの場合)
EtherChannelを形成した後にポートで上記の設定を変更すると、そのポートはバンドルから外れる。